田坂 専一(たさか せんいち、1892年11月8日 - 1979年12月31日)は、日本の陸軍軍人。陸士27期・陸大38期。最終階級は陸軍中将。

輜重兵科出身の陸軍中将14名の一人(輜重兵科から陸軍大将は出ていない)。戦後に67歳で中央大学法学部を卒業している。

経歴

愛媛県出身。農業・田坂儀平の長男。西条中学校(現:愛媛県立西条高等学校)を経て、1915年(大正4年)5月、陸軍士官学校(27期)を卒業。同年12月、輜重兵少尉に任官、輜重兵第2大隊付。1926年(大正15年)11月、陸軍大学校(38期)を卒業した。

陸大卒業後は、輜重兵第2大隊中隊長、教育総監部付勤務、陸士教官、留守第9師団参謀、第9師団参謀、陸大教官を経て、1937年(昭和12年)7月、支那駐屯軍参謀に発令されて日中戦争に出征、さらに第2軍参謀となった。1938年(昭和13年)3月、輜重兵大佐に進級し陸軍自動車学校付となる。陸大教官、自動車第4連隊長、輜重兵監部員、輜重兵監部付を歴任し、1941年(昭和16年)3月、陸軍少将に進級。

太平洋戦争を第5軍参謀長(1941年(昭和16年)4月に補任)として迎えた。関東防衛軍参謀長、第2方面軍兵站監を務め、1944年(昭和19年)10月、陸軍中将に進級して昭南防衛司令官に補され、終戦を迎えた。1946年(昭和21年)7月に復員した。1947年(昭和22年)11月28日、公職追放仮指定を受けた。

1960年(昭和35年)9月、中央大学法学部を卒業した。

著書

  • 輜重兵史刊行委員会編『輜重兵史』上下、輜重兵会、1979年。

脚注

注釈

出典

参考文献

  • 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
  • 秦郁彦 編著『日本陸海軍総合事典』(第2)東京大学出版会、2005年。 
  • 福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
  • 山口宗之『陸軍と海軍 - 陸海軍将校史の研究 -』(増補)清文堂出版、2005年。 

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