『インドラの光』(インドラのひかり)は、1987年10月20日にケムコが発売したファミリーコンピュータ用ロールプレイングゲーム。主人公を操作し、神の力の源となる「インドラの光」を魔物から奪還することを目的としたゲームである。
プロデューサーは同社の『スペースハンター』(1986年)にてプログラムを手掛けていた道浦忍、ディレクターは同社の『エレクトリシャン』(1986年)の開発に関与したしみずげんぞう、音楽は同社のファミリーコンピュータ用ソフトの大部分を手掛けていた増野宏之が担当した。
2003年には、J-スカイで本作の携帯電話用アプリゲームが3部作に分けて配信された。また、iアプリで『インドラの光 完全版』が配信された。
概要
ドラゴンクエストシリーズと同種のゲームであり、同時期にエニックスから発売された『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』(1987年)を発展させたものとなっている。同年6月にタイトーから発売された『未来神話ジャーヴァス』(1987年)に続き、本作もバッテリーバックアップシステムにより容易にセーブが可能になっており、長いパスワードの入力が全く不要な点が当時の本格派RPGとしては画期的であった。この他にも多くの新しい試みがなされており、ヒットを記録した。
2013年4月14日に発売されたサウンドトラック『Rom Cassette Disc In KEMCO』に、同社のゲームソフト『スペースハンター』(1986年)や『真田十勇士』(1988年)などと共に音源が収録された。
ストーリー
舞台は惑星イーバルという架空の場所である。惑星の住人たちは神バールのもとで平和に暮らしていたが、その神の力の源である「インドラの光」を魔物に奪われてしまい、イーバルは魔獣が跋扈する恐ろしい状態に陥ってしまう。ファレイの国の住人である主人公(名前はプレイヤーの任意)は、インドラの光を取り戻すべく一念発起し、同志を増やしながらインドラの光の奪還を目指すのであった。
移植版
スタッフ
- グラフィック・デザイナー:すえだきみなり、てらざわようこ
- サウンド:増野宏之
- プロデューサー:道浦忍
- 監督:しみずげんぞう
評価
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計27点(満40点)、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.87点(満30点)となっている。
脚注
参考文献
- 『インドラの光 完全攻略テクニックブック』 徳間コミュニケーションズ、380円、昭和62年(1987年)10月初版
外部リンク
- インドラの光完全版 - ケムコのケータイゲーム