ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花、学名:Ranunculus acris var. nipponicus)は、キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草の高山植物。
概要
北海道~中部地方以北の亜高山帯~高山帯の湿り気のある場所に生え、雪渓周辺に大群落をつくることが多い。
高さは10~50 cm。
雪解けとともに芽出しが始まり、葉が展開する。葉は3裂し、さらに細かく裂けてモミジの葉のような形をしている。7~8月には中心から花芽を伸ばして開花する。花は黄色い直径2 cmほどの5弁花で、丸みを帯びている。地下では根茎が広がり、次々とわき芽が伸び出す。花後には金平糖のような痩果(そうか)ができ、種をつける。やがて葉は黄変して落ち、冬芽の状態で長い冬を過ごす。
基準標本は、木曽駒ヶ岳のもの。田中澄江が『新・花の百名山』の著書で、ミヤマキンポウゲなどの高山植物と北ノ俣岳を紹介した。秋田県版レッドリスト2014(維管束植物)では、絶滅危惧II類に指定されている。
近縁種
以下の似た種がある。
関連画像
関連項目
- 高山植物
- キンポウゲ (ウマノアシガタ)
- キンポウゲの分布地例
- 礼文島
- 秋田駒ケ岳
- 尾瀬ヶ原
- 北ノ俣岳
- 木曽駒ヶ岳
- 仙丈ケ岳
脚注
参考文献
- 豊国秀夫『日本の高山植物』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、1988年9月、432-434頁。ISBN 4-635-09019-1。
外部リンク
- ミヤマキンポウゲの育て方・栽培方法|植物図鑑 - みんなの趣味の園芸(NHK出版)