アランバローズ(英: Alain Barows、2018年2月8日 - )は、日本の競走馬。主な勝ち鞍に2020年のゴールドジュニア、ハイセイコー記念、全日本2歳優駿、2021年の東京ダービー。2020年NARグランプリ2歳最優秀牡馬。
経歴
2018年2月8日、北海道新冠町の大狩部牧場で誕生し、2019年の北海道サマーセール1歳市場にて918万円(税込)で取引された。
2歳(2020年)
2020年4月21日の能力試験を受け、この日800mで最速の48.9のタイムで合格。デビューは5月8日船橋のスズランデビュー(ダート1000m)で、好スタートから先手を奪うと最後はトーセンウィリアムに3馬身差をつけ逃げ切り勝ちを収める。続く6月18日船橋の月下香特別(ダート1200m)では道中軽快に逃げると最後は後続に5馬身差をつけ圧勝、デビュー2連勝を飾る。
秋に入り、この年から重賞に格上げとなった9月21日大井のゴールドジュニアに2番人気で出走。スタートから先頭を奪うと最後は1番人気のマカベウスに2馬身半差つけ重賞初制覇を果たす。11月17日大井のハイセイコー記念は初めて控える競馬となって前半掛かる場面もあったが、2番手追走から4コーナーで抜け出すと、ランリョウオーの追撃を退け重賞2連勝となる。12月16日川崎の全日本2歳優駿では先手を取り逃げると、3 - 4コーナーで一気に後続を引き離し、最後はランリョウオーに5馬身差をつけ圧勝。デビュー5連勝とともにJpnI初制覇を果たした。
2020年のNARグランプリ2歳最優秀牡馬を獲得した。
3歳(2021年)
全日本2歳優駿後は放牧に出され、2月中頃に帰厩。年明け初戦の京浜盃はスタートが悪く後方からの競馬で砂をかぶる形となり、全く伸びずブービーの9着に終わる。南関東公営競馬の3歳クラシック三冠の第1冠である羽田盃では、スタートを決めてハナを切るが、行きたがって後続を離してのハイペースでの逃げとなり、リードを保って直線に向かい逃げ込みをはかったが、トランセンデンスに交わされ2着となった。
続く2冠目の東京ダービーでは単勝1番人気に支持され、前走同様逃げの手に出たが、向正面ではハロン13秒台の息の入る流れとなり後続を引き付けつつ直線で引き離し、最後は脚が上がったものの直線追いすがるギャルダルを3/4馬身差振り切り1着となり、全日本2歳優駿以来の重賞制覇をダービーという大舞台で果たした。馬主の猪熊広次は2019年にロジャーバローズでJRAの日本ダービーを制しており、JRA・南関東両方のダービーを制した初の個人馬主となった。疲れが出たことで春の大一番ジャパンダートダービーは回避した。秋はJBCスプリントを目標とし、同じ距離のダートグレード競走・テレ玉杯オーバルスプリントに出走、果敢に先手を取るとテイエムサウスダンに3コーナーで並ばれながらも3着に粘った。続くJBCスプリント、年末の浦和ゴールドカップはともに見せ場なく大敗した。
4歳(2022年)
前走後はリフレッシュ放牧にだされる。復帰戦の8月のスパーキングサマーカップは12着と大敗するが、叩き2戦目の千葉ダートマイルは逃げ切って東京ダービー以来の勝利をあげる。続くサンタアニタトロフィーは僅差の2着と好走するが、次走の勝島王冠は11着に終わった。
5歳(2023年)
5月の川崎マイラーズから始動するが、心房細動を発症し10着と大敗した。
競走成績
以下の内容は、netkeiba.comおよびJBISサーチに基づく。
- 競走成績は2025年2月6日現在
血統表
脚注
注釈
出典
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ