リノティタン(学名 : Rhinotitan)は新生代始新世中期に生息していた大型草食哺乳類。奇蹄目 - ブロントテリウム科に属する。
概要
肩高約2m。他のブロントテリウム科のサイのような外見とは異なり、幾分スマートな四肢をもつ。鼻の上の突起(角)は未発達な形状であった。
沼地など湿原に生息し、若葉や水草など、比較的柔らかいものを好んで食べていたと推測される。
モンゴル、中国からロシア東部などから化石が出土。主にアジアに分布していたとされる。
福井県立恐竜博物館に全身骨格が存在する。
脚注
関連項目
- ブロントテリウム科
- エンボロテリウム - 後の時代のモンゴルに生息したブロントテリウム科の属。
- メタミノドン - 同時代のアジアに生息した大型草食動物。サイに近縁であるが、生態はカバに似る。
参考文献
- 富田幸光『新版 絶滅哺乳類図鑑』伊藤丙雄、岡本泰子、丸善、2011年、163, 164頁頁。ISBN 978-4-621-08290-4。