エミッヒ・キリル・フェルディナント・ヘルマン・ツー・ライニンゲン(Emich Kirill Ferdinand Hermann Fürst zu Leiningen, 1926年10月18日 - 1991年10月30日)は、ドイツの旧諸侯・シュタンデスヘルのライニンゲン侯家の当主。
経歴
ライニンゲン侯家家長カールとその妻ロシア大公女マリヤ・キリロヴナの長男。1946年ソ連に抑留中だった父が死ぬと家督を継ぎ、一族の伝統に則り「ライニンゲン侯」を自称した。ウンターフランケン、ヘッセン、バーデン諸地方の大土地所有者であり、侯家の資産は1957年時点で15億ドル相当と見積もられていた。実業家・起業家として活動し、ドイツ連邦共和国功労勲章一等功労十字章を受章した。メルセデス・ベンツ・300SLガルウィング・クーペモデルの最初の購入者でもあった。
1950年8月10日ラシュテーデにて、オルデンブルク大公世子ニコラウスの次女アイリーカ(1928年 - 2016年)と結婚。間に4人の子をもうけた。
- メリタ・エリーザベト・バティルディス・ヘレーナ・マルガリータ(1951年 - ) - 1978年ホルスト・レグルムと結婚
- カール・エミッヒ・ニコラウス・フリードリヒ・ヘルマン(1952年 - ) - ロシア帝位請求者を自称
- アンドレアス(1955年 - ) - ライニンゲン侯家家長
- シュテファニー・マルガリータ(1958年 - 2017年)
死の半年前、後継者の長男カール・エミッヒが平民と再婚したことに怒り、廃嫡した。そのため、次男アンドレアスが家督を継承した 。
引用
参考文献
- thePeerage.com — Emich Cyril Ferdinand Hermann VII Fürst zu Leiningen
- Genealogics — Leo van de Pas — Emich, 7.Fürst zu Leiningen
- Queen Victoria's Descendants, New York, 1987, Eilers, Marlene A., Reference: 195
- Genealogisches Handbuch des Adels, Fürstliche Häuser, Reference: 1997