エンリケ・ホセ・ボラーニョス・ヘイエル(Enrique José Bolaños Geyer、1928年5月13日 - 2021年6月14日)は、ニカラグアの政治家。同国大統領(第47代)などを歴任。
生涯
アルノルド・アレマンの後任として、2002年に旧アナスタシオ・ソモサ・デバイレの流れを継ぎ、アレマンと自由同盟(AL)の影響の強い立憲自由党(PLC)からサンディニスタ民族解放戦線(FSLN)のダニエル・オルテガを破って大統領に就任した。
政権に就くとアレマンの影響が強かったものの、汚職問題を追及してアレマンを拘束した。しかし、任期末には自らの汚職が発覚した。勤務実態のない親族に、主要官公庁の職員として3年間にわたり、日本円にして数千万円の給与が払われており、これはラ・プレンサ紙で後に大きく報道された。2004年6月には日本を公式実務訪問している。
2006年11月5日に行われた大統領選挙でFSLNのダニエル・オルテガに敗れた。2021年6月14日、マサヤにある自宅にて93歳で死去。
脚注
参考文献
- 田中高(編著)『エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグアを知るための45章』明石書店 2004(ISBN 4-7503-1962-7)