田渡村(たどむら)は、1955年(昭和30年)まで愛媛県上浮穴郡にあった村。昭和の大合併にて3か村による合併(新設合併)により「小田町」となり、地方自治体としての歴史は閉じた。

現在の喜多郡内子町の北東部、四国山地の山中に位置する純山村であった。

地理

現在の喜多郡内子町の北東部。古くは上浮穴郡に属したが、平成の合併により、郡境を越えて合併したため、現在は喜多郡に属する。

小田川の支流の田渡川の流域。田渡川は父二峰村(後の久万町)との境の下坂場峠付近に源を発し、西流して落合で広田村から南流してきた玉谷川と合流、さらに上田渡で広田村高市から南流してきた高市川と合流し、さらに南へと下る。突合(地名)で西流してきた小田川と合流し、西流する。臼杵はさらに支流である。田渡川、臼杵川ともに切り立った渓谷が続き、谷底平野はほとんど発達していない。

歴史

藩政期

  • 大洲藩領。元和年間に上・中・下の3か村に分村。下はその後の大字吉野川。

明治以降

  • 1889年(明治22年) 12月15日 - 町村制施行に伴い臼杵村,吉野川村,中田渡村,上田渡村が合併して田渡村成立。上浮穴郡に属す。
  • 1955年(昭和30年)3月31日 - 参川村(さんがわむら)、小田町村との合併により小田町となる。
  • 2005年(平成17年)1月1日 - 小田町が喜多郡内子町,五十崎町と合併して喜多郡内子町となる。
参川村の系譜
(町村制実施以前の村) (明治期)
臼杵  ━━┓
吉野川 ━━┫
中田渡 ━━╋━━━━━ 田渡村   ━━━┓
上田渡 ━━┛              ┃(昭和30年3月31日合併)
                     ┣━━ 小田町
                      ┃
             参川村  ━━━┫
                      ┃
             小田町村 ━━━┛
(注記)参川村、小田町村の合併までの系譜については、それぞれの村の記事を参照のこと。

地域

臼杵(うすき)、吉野川(よしのかわ)、中田渡(なかたど)、上田渡(かみたど)の4つの大字があった。いずれも明治の村制発足前からの旧村であり、小田町になっても大字として存続した。

行政

役場は大字上田渡においた。

教育

上田渡に尋常小学校、大字中田渡、臼杵に分教場があった。

小中学校共に、田渡村が小田町になって後の事ではあるが、村域外の学校と統合され、旧村域には現存しない。

  • 田渡小学校 2014年(平成26年)に参川小学校とともに小田小学校に統合された。
  • 田渡中学校 1977年(昭和52年)に参川中学校とともに小田中学校に統合された。

産業

楮・三椏、櫨、繭、木材などを産した。明治・大正期には小田川の流れを利用した筏流しが行なわれた。

交通

四国山地の山中のため、鉄道等はない。

突合から落合、下坂場峠はかつての遍路道。

脚注

関連項目

  • 愛媛県の廃止市町村一覧

外部リンク

  • 愛媛県上浮穴郡田渡村 (38B0080009) | 歴史的行政区域データセットβ版 - Geoshapeリポジトリ - 旧村境を現在の地形図上に投影した地図

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