フルート・バイ・ロウズ』(原題:Flute By-Laws)は、アメリカ合衆国のジャズ・フルート奏者、ヒューバート・ロウズが1966年にアトランティック・レコードから発表した2作目のスタジオ・アルバム。

解説

1965年から1966年に行われた3回のセッションをまとめた内容で、全セッションにおいてトランペットやトロンボーンといったブラス・セクションが起用され、また、1965年8月25日および1966年2月24日のセッションでは、ティンバレスやコンガといったラテン・パーカッションが導入された。なお、ロウズは本作の録音前にラテンジャズ系の大物モンゴ・サンタマリアと共演した経験があり、本作収録曲「ミエド」を提供したロジャース・グラントは、サンタマリアのバンドのピアニストを務めていたことがある。

スコット・ヤナウはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「音楽的にはラテンジャズ、ポップ、R&Bの境界線を飛び越えている」「物凄く印象に残るわけではないが、そこそこ楽しめる」と評している。

1994年のドイツ盤再発CDは、前作『ザ・ロウズ・オブ・ジャズ』との2 in 1という形となった。

収録曲

特記なき楽曲はヒューバート・ロウズ作曲。

  1. ブラッドショット - "Bloodshot" - 4:44
  2. ミエド - "Miedo" (Rodgers Grant) - 5:11
  3. ミーン・リーン - "Mean Lene" - 5:18
  4. ノー・ユード・ベター・ノット - "No You'd Better Not" - 3:33
  5. レット・ハー・ゴー - "Let Her Go" - 3:26
  6. ストレンジ・ガール - "Strange Girl" - 8:18
  7. バイラ・シンデレラ - "Baila Cinderella" - 4:28

参加ミュージシャン

  • ヒューバート・ロウズ - フルート、ピッコロ
  • ロジャース・グラント - ピアノ(on #1, #4)
  • チック・コリア - ピアノ(on #2, #3, #5, #6, #7)
  • サム・ブラウン - ギター(on #6)
  • クリス・ホワイト - ベース(on #1, #3, #4)
  • リチャード・デイヴィス - ベース(on #2, #6)
  • イスラエル・ロペス - ベース(on #5, #7)
  • レイ・ルーカス - ドラムス(on #1, #3, #4)
  • ボビー・トーマス(on #2, #5, #6, #7)
  • マーティ・バンクス - トランペット、フリューゲルホルン
  • ジミー・オーウェンズ - トランペット、フリューゲルホルン
  • ガーネット・ブラウン - トロンボーン
  • ベニー・パウエル - トロンボーン、バストロンボーン(on #1, #3, #4)
  • トム・マッキントッシュ - トロンボーン(on #2, #5, #6, #7)
  • カーメロ・ガルシア - ティンバレス(on #1, #3, #4, #5, #7)
  • ヴィクター・パントージャ - コンガ(on #1, #3, #4)
  • レイモンド・オーチャード - コンガ(on #5, #7)
  • ビル・フィッチ - パーカッション(on #5, #7)

脚注・出典


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