「スザンヌ」(Suzanne)は、カナダのシンガーソングライター、詩人のレナード・コーエンが1967年に発表した楽曲。コーエンの代表作の一つである。女性によるカバーが多いことでも知られる。
概要
もともとは「スザンヌ」はコーエンが1966年に出版した4作目の詩集『Parasites of Heaven』に収められた一編の詩であった。同年11月、ジュディ・コリンズがアルバム『In My Life』で本作品を取り上げると、それがコロムビア・レコードでボブ・ディランのプロデューサーを務めていたジョン・ハモンドの目に止まり、アメリカでのコーエンのレコード・デビューが決まる。
レコーディングはニューヨークのコロムビア・レコーディング・スタジオで行われた。ジョン・ハモンドが体調を崩したことにより、プロデュースはジョン・サイモンが担当した。
1967年12月27日発表のアルバム『レナード・コーエンの唄(Songs of Leonard Cohen)』の一曲目に収録された。コーエンの歌とアコースティック・ギターのバックでコーラスをつけているのは、アメリカのシンガーソングライターのナンシー・プリディ。本作品は1968年1月23日にシングルカットされた。
1970年8月に開催された第3回ワイト島音楽祭にコーエンは出演し、本作品を演奏した。同ライブ・バージョンの映像は2009年10月20日に発売されたCD/DVD『Live at the Isle of Wight 1970』で見ることができる。
『ローリング・ストーン』誌が選ぶ最も偉大な500曲において、284位にランクされている。