1997年モナコグランプリ(1997 Monaco Grand Prix)は、1997年F1世界選手権の第5戦として、1997年5月11日にモンテカルロ市街地コースで開催された。
予選
展開
前戦サンマリノグランプリで初優勝を達成したハインツ=ハラルド・フレンツェンが勢いそのままに自身初のポールポジションを獲得、フロントローにはミハエル・シューマッハが並び、ジャック・ヴィルヌーヴは3番手、エディ・アーバインは15番手に沈んでしまった。
結果
- 予選通過タイム 1'23.691
決勝
展開
決勝は昨年に引き続き大雨に見舞われることとなり、波乱の展開となった。ウィリアムズはレース前の路面状況からスリックタイヤを装着したが、この選択が裏目に出た上に、すぐさま履き替えたレインタイヤも強い雨に対応するタイプを選ばないミスを犯してしまう。ポールポジションのフレンツェンは濡れた路面に足を取られてスピン→クラッシュに終わり、タイトル争いの主役であるヴィルヌーヴもフレンツェン同様にクラッシュ、ウィリアムズ勢にとっては散々な結果となった。
そんな中の優勝はミハエル・シューマッハ、F1史上6人目となるモナコ3勝目を挙げることとなった。そして新興チーム・スチュワートのルーベンス・バリチェロがシーズン初の(同時に唯一の)入賞となる2位表彰台を獲得、予選では15番手に沈んだシューマッハのチームメイト・アーバインが3位に入った。
また、ティレルのミカ・サロは予定していたピットストップが出来なかったが、5位入賞を果たす荒業を見せた。雨天のためレースペースが遅くなり、ガソリンの減りも遅くなったのが幸いした。