火の山(ひのやま)は、山口県下関市椋野にある山。標高268.2m。
概説
“火の山”の名は、平安時代から山頂に敵の襲来を知らせるための狼煙台が設けられていたことに由来する。1890年(明治23年)には山頂に砲台が置かれ、以後下関要塞の一部として重要な軍事拠点となり、1948年(昭和23年)に開放されるまで一般人の入山が規制されていた。
瀬戸内海国立公園の最西端にあたり、関門海峡に面した風光明媚な場所にあることから、多くの観光施設がある。
- 置局住所:下関市みもすそ川町
周辺施設
火の山に整備された都市公園(広域公園)である火の山公園は山頂公園と山麓公園に分けられる。
山麓
- 壇ノ浦
- 火の山公園(山麓公園、トルコチューリップ園など)
- みもすそ川公園
- 関門トンネル(人道入口)
- 海上保安庁 関門海峡海上交通センター 火ノ山下潮流信号所
山腹
- 国民宿舎、ユースホステル
- 下関市火の山ロープウェイ
- 下関市火の山パークウェイ
山頂
- 火の山公園(山頂公園、火ノ山砲台跡など)
- テレビ・ラジオの中継局・送信所
- 下関市向けであるが、関門海峡を挟んで北九州市などでも受信可能である。詳細は次項参照。
- お天気カメラ
- 火の山と海峡ゆめタワーのいずれか(または両方)にカメラを備えている。
テレビ・ラジオ送信所
下関市街地にほど近く、周辺に比べて標高の比較的高い山であることもあり、下関市街地向けのテレビジョン放送およびFM放送の送信所が設けられている。なお、AM放送の送信所は下関市街地の丘陵地に設けられている。
地上デジタルテレビ放送
地上アナログテレビ放送
- KRY関門局は当初、親局(関門テレビ局)として免許を受け、かつては周南本局と別の番組を送出していた(山口放送の該当項参照)。それ以外の各局は、開局時から下関局を名乗る中継局である。
- 旧市街地では、NHK北九州放送局をはじめとする福岡県域局を受信している世帯も多い。同局のデジタルテレビ開始により、当初は受信障害の発生が懸念されていた。
- 山口県のテレビ局は、北九州デジタル局が山口県方面の出力を絞っていることを利用し、「完全デジタル化後、大半の地域では北九州のテレビは見られなくなるから、地元中継局にアンテナを向けるように」というキャンペーンを、2010年(平成22年)7月24日以降大々的に始めており、特にNHK山口放送局が代表して、下関市出身の演歌歌手の山本譲二を地デジ化応援隊メンバーに起用しアピールしている(但し、地元に無いネットワーク系列(フジテレビ系列・テレビ東京系列)局は、福岡県域局であるテレビ西日本、TVQ九州放送を受信する)。
FMラジオ放送
COME ON! FM(コミュニティFM)は火の山の約1.5 km北方の霊鷲山から送信している。山口放送はKRY下関FM(FM補完中継局)として2016年度予算として交付が決定され、2017年5月15日に本免許が総務省中国総合通信局から付与された。
脚注
関連項目
- 下関西中継局 - 北九州市のホテル屋上に設けられているが、NHK山口放送局などによると、当山に向けたほうが良好な受信結果を得られる地域も多いという。山本譲二出演のスポットCMでもこの点をアピールしたものがあった。
- NHK下関ラジオ中継放送所
- KRY下関ラジオ中継局
- 関門海峡メガジップライン - 山頂が起点となる計画となっている。