田中家住宅(たなかけじゅうたく)は、徳島県名西郡石井町にある歴史的な建造物。国の重要文化財に指定。
歴史
江戸時代から続く藍商の屋敷で、寛永年間(1624年-1644年)頃に藍作りの指導者として当地に入った。1976年(昭和51年)2月3日に主屋を中心に藍納屋、藍蔵など11棟全てが国指定重要文化財となった。全解体工事を経て当時の姿が復元されている。
かつては毎年の台風によって吉野川が氾濫を繰返していたため、これまでに三度にわたり建て替えられた。そのため江戸時代末期から約30年間の建築様式が見られる。主屋の葦葺の屋根は、洪水時には救命ボートに早変わりするという設計がなされている。また、洪水対策用としての石垣は20年の歳月をかけて隙間無く築かれており、屋敷全体の構成美が見所となっている。
交通
- JR徳島線「石井駅」より車で約10分。
脚注
外部リンク
- 田中家住宅 - 文化遺産オンライン。
- 国指定重要文化財 田中家住宅 - るるぶ。