クシトカゲ属(クシトカゲぞく、Acanthosaura)は、爬虫綱有鱗目アガマ科に属する属。

分布

インドネシア(スマトラ島)、カンボジア、タイ、中国(南部、海南島)、ベトナム、マレーシア(マレー半島)、ミャンマー、ラオス

形態

全長20-30cm。体色は褐色だが、種によっては緑色の個体もいるほか、後頭部に1対の角状の突起がある。

後頭部から背面にかけて棘状の鱗(クレスト)があり、櫛のように見えることが属名の由来である。また、属名のAcanthosauraは、「棘のあるトカゲ」の意である。

生態

比較的標高の高い森林に生息する。咽頭部に垂れ下がった袋状の皮膚(咽喉垂)を広げ、威嚇や繁殖行動を行う。

食性は雑食で、昆虫類、節足動物、ミミズなどを食べる。

繁殖形態は卵生。

分類

分類・和名は中井(2024)を参考。

  • Acanthosaura armata マレークシトカゲ
  • Acanthosaura aurantiacrista キガシラクシトカゲ
  • Acanthosaura bintangensis ビンタンクシトカゲ
  • Acanthosaura brachypoda ズングリクシトカゲ
  • Acanthosaura capra ベトナムクシトカゲ
  • Acanthosaura cardamomensis カルダモンクシトカゲ
  • Acanthosaura coronata フトクシトカゲ
  • Acanthosaura crucigera ジュウジカクシトカゲ
  • Acanthosaura lepidogaster ベニクシトカゲ
  • Acanthosaura liui カメンクシトカゲ
  • Acanthosaura longicaudata オナガクシトカゲ
  • Acanthosaura meridiona コツノクシトカゲ
  • Acanthosaura murphyi マーフィークシトカゲ
  • Acanthosaura nataliae ナタリアクシトカゲ
  • Acanthosaura phongdienensis フォンディエンクシトカゲ
  • Acanthosaura phuketensis プーケットクシトカゲ
  • Acanthosaura prasina ミドリクシトカゲ
  • Acanthosaura rubrilabris アカクチクシトカゲ
  • Acanthosaura titiwangsaensis キャメロンクシトカゲ
  • Acanthosaura tongbiguanensis ユンナンクシトカゲ

人間との関係

ペット用として輸入されることがあり、日本にも輸入されている。主に野生個体が流通するが、繁殖個体が流通することもある。流通量は多くはないが、特にベニクシトカゲの流通は稀である。

脚注

参考文献

  • 中井 穂瑞領『ディスカバリー 生き物・再発見 トカゲ大図鑑 イグアナ下目編』、誠文堂新光社、2024年。

関連項目

  • アガマ科

エジプトクサビトカゲ トカゲ 爬虫類専門店 DIZZY POINT 東京店

爬虫類図鑑(トカゲ図鑑)

トカゲ アーカイブ グローバルアニマルズ|爬虫類・両生類・鳥類専門店

爬虫類部門:ベトナム便入荷② 株式会社リオ|熱帯魚、淡水魚、海水魚、サンゴ、水草、鳥、小動物、爬虫類、昆虫、器具などの輸入卸販売

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