ブラジル石(ブラジルせき、brazilianite)は鉱物(リン酸塩鉱物)の一種。化学組成は NaAl3(PO4)2(OH)2、結晶系は単斜晶系。
産出地
名前の通り、1942年にブラジル・ミナスジェライス州で初めて発見されたが、当初は金緑石と誤認された。本来は"Brazilite"と名付ける予定だったが、既に命名されていてその鉱物の成分が調査中だった(後にバッデレイ石と判明)したため、一度命名されたものの銀星石と判明して廃止されていた"Brazilianite"が採用された。その後、アメリカ合衆国などで見つかっている。
性質・特徴
モース硬度が5.5と低く、完全な劈開があるため、宝石としての加工には向かない。
液体窒素などで極低温にすると退色する。加熱すると200度から300度で無色になる。
脚注
参考文献
- 「楽しい鉱物図鑑2」、堀秀道著、草思社、1997年 ISBN 4794207530 P.113
関連項目
- 鉱物 - リン酸塩鉱物
- 鉱物の一覧
外部リンク
- Brazilianite (英語), MinDat.org, 2011年7月14日閲覧。 (英語)
- Brazilianite (英語), WebMineral.com, 2011年7月14日閲覧。 (英語)
- ブラジル石 Brazilianite(ブラジル産) - ウェイバックマシン(2004年9月29日アーカイブ分)